Googleアナリティクスのデータが正しく送信されていることを確認する3つの方法
WebサイトにGoogleアナリティクスのトラッキングコードを設置する時、管理画面からトラッキングコードをそのままコピペしただけであれば、「設置したけど動いていなかった」ということはあまりないと思います。
しかし、イベントトラッキングをする時など、アナリティクスの JavaScript に何らかの手を入れた場合は注意が必要です。JavaScriptのエラーなどにより、「トラッキングコードを設置したつもりになっていたけど、データが送信されていなかった」ということがあり得るからです。
この記事では、Googleアナリティクスのサーバにトラッキングデータが正しく送信されているかどうかを確認する方法を3つ紹介します。
## 1. Googleアナリティクスの「リアルタイム」の確認
Googleアナリティクスの「リアルタイム」では、ユーザーの行動をリアルタイムで確認できます。確認したいサイトをブラウザで開き、別のタブで「リアルタイム」を開いて、アクティブユーザ数が1人以上になっていれば、 トラッキングコードでデータが収集されていることがわかります。
以下、確認の手順です。
1. 確認したいサイトをブラウザで開きます。
2. 別のタブでGoogleアナリティクスにログインし、トラッキングコードを設定したプロパティのいずれかのビューに移動します。
3. 「レポート」タブを選択します。
4. 「リアルタイム」>「サマリー」の順にクリックします。
## 2. ブラウザのデベロッパーツールを使用し、データが送信されていることを確認する
Google Chromeの「デベロッパーツール」、FirefoxのFirebugなど、最近の主要なブラウザには開発者向けのツールが付属しています。このツールを使ってブラウザとサーバの通信を確認し、データが正しく送信されていることを確認することが出来ます。
以下、Google Chromeの「デベロッパーツール」の例です。
1. 「その他のツール」>「デベロッパー ツール」の順にクリック。
2. 「Network」タブをクリック。
3. 「http://www.google-analytics.com/collect?…」宛にリクエストが送られていることを確認する。
検索ボックスに “collect” などと入力して絞り込むと見易いです。
## 3. Google Chromeの拡張機能「Google アナリティクス デバッガ」を使用する
Google Chrome の拡張機能 Google アナリティクス デバッガ を使うと、上記デベロッパーツールで確認した内容をより詳細に確認することが可能です。
「Google アナリティクス デバッガ」をインストールし、ページをリロードすると、以下のようにデベロッパーツールの「Console」に送信されたデータが表示されます。
比較のために、データが送信されない時の動作も見てみましょう。
まず、「Google Analytics オプトアウト アドオン」をインストールしている場合など、ユーザがアナリティクスへのデータ送信をオプトアウトしている時は、次のように “User has opted out of tracking.” と表示されます。
次に、JavaScript のエラーがあってGoogleアナリティクスへのデータ送信に失敗している場合です。この場合、JavaScript のエラーは表示されますが、Googleアナリティクスデバッガのメッセージは表示されません。